高1395米、面積210ヘクタール、最長部2qの広々した湿原で、男体山、太郎山、三ッ岳、山王帽子、 白根山等日光を代表する山々の眺めが美しい。ここはかつて,大きな湖であったが、男体山の噴火によって 湯川の竜頭が滝の地点で堰き止められ、そこに土砂がたまり湿原となって出来たのがこの原で、 植物の群集地帯として百花が咲き乱れ、それを囲んで落葉樹が立ちならぶ、昔に変らぬ雄大な景色を見せている。


、下野の国(栃木県)男体の神と上野の国(群馬県)の赤城山の神が領地を争いました。
男体山の神は大蛇(オロチ)、赤城の神は百足(ムカデ)に化身して戦った。そこから戦場ヶ原 の名があるのだが、戦いの流血で原一面が赤く染められたので一名赤沼ヶ原とも呼ばれるようになった。
その戦いの兵糧を積んで置いた所が戦場ヶ原唯一の丘(糠塚)であり、和議を結んだのが勝負が浜(菖蒲が浜)で、
男体の神が勝利の唄を歌ったのが歌ヶ浜(立木観音)であり、記念に残されたのが、中禅寺湖の唯一の小島、 上野島( コウズケジマ)であると土地の古老は語り伝えて居た。
松風を頬に受けながら昔をしのぶ時、何か現代をはなれた神秘さを想わせる三本松の風景である。

太古における神戦や埋蔵金など戦場ヶ原には今なお数多くの伝説が伝えられている

5月から10月にかけて種々の高山植物が咲き競う。
5月…戦場ヶ原を第一に飾る花は、クロミノウグイスカグラ、ワタスゲ、ヅミの白い花、望見は出来ないが、 その頃に咲くニッコウシャクナゲの名で知られるホソバのヒメシャクナゲの可憐なピンクの花が、 土地でクゴと呼ぶ草の塚の間に身をかくすように咲き始める。
6月…カラマツ、白樺の新緑がとても美しい。ついでズミ(ヤチモモ)アカヌマフウロウ、イブキトラノオ、ワレモコウ、 ツルコケモモの花が咲く。
ついでサギスゲの白。ミヤマキンポウゲ(毒)の黄色の花ジュウタンが処々に望見できる。ついで、 レンゲツツジの燃えるような真赤な花、ミヤマアヤメ、アカヌマフウロウ、ノハナショウブ、カラマツソウ、 アザミ、ホザキシモツケ、ヤナギランと咲き乱れ、ついで9月中に初霜を見る場合が多い。
10月…周辺の山々は秋の錦を飾り紅葉の最盛期となる。この季節になると一日の清遊を兼ね、かたがた 茸狩りを楽しむ人々の姿が見られ、まもなく周山に初冠雪が見られる。戦場ヶ原は又、内陸の北海道とも 言われ、昭和41年から45年の5ヵ年間の冬の間に氷点下20度以下になった日が72日、昭和43年2月22日には 実に氷点下30度を記録している。
夏も非常に涼しく、最高気温でも30度Cを記録することは殆んどまれであり、たとえ25度を越したとしても、日陰には、いつも涼しい風が吹いている。

くの野鳥の生息する戦場ヶ原はまたバードウォッチングにも適した環境を持っています。カッコウ、シジュウイチ、ホトトギス、ウグイス、オオジシギ、カモ、カケス、キツツキ、山鳥、ツグミ等々、様々な野生の小鳥たちとのふれあいを楽しむことが出来ます。

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→赤沼=<ハイブリッドカー>⇒西戦場展望地⇒小田代ヶ原 (約25分)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→赤沼=<ハイブリッドカー>⇒小田代ヶ原⇒西ノ湖入口→西ノ湖(1時間半)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→赤沼→青木橋→泉門池→逆川橋→三本松茶屋 (約3時間)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→逆川橋→小田代橋→湯滝(1時間半)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→赤沼→赤沼分岐→しゃくなげ橋→竜頭滝上→竜頭の滝(約1時間)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→光徳入口→光徳沼→光徳温泉(約1時間)

 ● 三本松茶屋-<徒歩>→赤沼→青木橋→小田代ヶ原=<ハイブリッドカー>⇒千手ヶ浜(約2時間半)